FXの始め方!必要な金額や準備すべきものは?

「これからFXを始めてみたい!」そう思っても、いざ、何から始めればいいのか?何を用意したらいいのか?よく分からない、という方も多いかと思います。

そこで、FXトレード歴10年以上の僕が、FXを始める際に必要なもの、また、トレードをするうえで知っておいた方がいい情報や、トレード環境についてもお話ししたいと思います。

また、FXは儲かる可能性がある一方で、キチンとしたリスク管理をしておかないと、せっかく用意した投資資金を大きく減らしてしまう可能性のある、危険なものだということも認識しておいてください。

このページの最後では、投資資金を守る「資金管理」について、さらに、FXに向き合うための心構えなどについてもお伝えしたいと思っています。

FXを始めるのに必要なものとは?

FXを始めるのに必要なものとは?

取引口座

FXを始めるには、まず取引口座を開設する必要があります。
日本には沢山のFX業者があるので、「どこのFX業者で口座を開設したらいいんだろう?」と悩まれるかと思います。

僕は長年FXをやってきましたが、FX業者を選ぶ際に一番重要なのは「自分に合う会社を選ぶ」ことだと思います。
トレードを始めた最初のうちは、まだ自分のトレードスタイルが確立されていないはずなので、はじめから自分にピッタリのFX業者を見つけるのは難しいです。

ただ、しばらくFXを続けていれば、各FX業者によって違うスプレッドやスワップ金利、あるいはトレードツールの特徴などから、「自分に合ったFX業者」が自然と見つかります。

また、トレード口座は念のためにも複数に分けておいた方が安心なので、いくつかのFX業者を実際に試してみるのが良いでしょう。

運転免許証・マイナンバーカードなどの身分証明書

FXの口座開設にお金は掛かりません。
各FX業者のホームページの申込みフォームに必要事項を記入し、さらに、身分証明書の写真を撮ってアップロードします。

身分証明書の写真は、僕いつも運転免許証やマイナンバーカードを使っています。
顔写真付きのものは1点で済みますが、保険証など顔写真がないものの場合は住民票を加えるなど2点必要となる場合が多いからです。

ポイントは、身分証明書に記載してある「名前」「住所」「生年月日」が、ウェブ申し込みした際に記入したものと一致しているかどうかです。

審査が通ると、後日、ご自宅にIDやパスワードが記載された書類が届くので、FX業者のサイトにログインすると、いよいよトレードを始めることが出来ます。

トレード資金

トレードを始めるには、当然のことながら「投資資金」が必要です。
昔は、ある程度まとまった金額が必要だったり、取引口座に入金するのにも数日かかったりしましたが、今は少額から、且つ瞬時に資金を口座に移すことが出来るので、書類が届いたその日のうちに、FXのトレードを始められます。

FXを始めるにあたって、「どれぐらいの金額から始めたらいいのか」というのは人によって意見の分かれるところだと思いますが。

どれぐらいの金額からFXを始めればいいのか?

僕の個人的な考えとしては、「初心者がFXを始める際は、ごく少額の方が良い」と思っています。
というのも、僕は80万円でFXを始め、何もわからないまま適当なトレードをした結果、ほんの数日で80万円を50万円にまで減らしてしまったからです。

まだFXのチャートのクセだったり、「資金管理」について何も知らないうちは、ほとんどの初心者トレーダーが資金を減らしてしまいます。
でも、それが普通のことで、FXは初心者が始めてすぐに勝てるような簡単な世界ではないんです。

なので、「勉強期間」であるはじめのうちは、トレード資金は少額に抑えた方が良いと思っています。そうすることで、「授業料」を安く抑えることが出来ます

「外為ジャパン」や「外為ファイネスト」なら5000円ぐらいでFXが始められる

国内のFX業者は、ほとんどが1万通貨という単位から取引が可能なんですが、1万通貨といいうのは100万円ちょっとです。
で、FXには25倍までのレバレッジが使えるので、およそ5万円あればFXを始めることが出来ます

ただし、これだといきなり「フルレバレッジ」を掛けることになってしまいますし、先ほど言ったように初心者トレーダーは極力はじめは金額を抑えた方が得策です。

そこで、「外為ジャパン」や「外為ファイネスト」のように1000通貨から取引可能な口座を開設し、「まずは少ない金額でとにかく練習を重ねる」ことをお勧めします。
1000通貨だとだいたい5000円ぐらいなので、この金額であれば安心してトレードの練習ができます。

FXのレバレッジについては下記の記事を参考になさってください。

スマホだけでもFXは出来るけど、パソコンがあった方がダンゼン良い

今はどのFX業者もスマホ用のトレードツールを用意しているので、「トレードをするだけ」ならパソコンがなくても出来ます。

でも、初心者トレーダーがまずしなくてはいけないのが、「チャートパターンを覚えること」なので、やはり画面が大きくてトレンドラインなどが引きやすいPCを使ってもらいたいと思います。

僕もFXを始めた当初は、毎日何時間もパソコンの前に座りチャートを眺めていました。
そうすると、不規則なはずのチャートの動きに、意外と共通するパターンがあることに気付きます。

そして、「自分の得意なチャートのカタチ」が出来てきます。
その状態にまでなれば、FXというゲームを少し有利に戦うことが出来るようになっていきます。

パソコンは高価なものでなくても構わないので、チャートパターンを覚えるためにも、ご用意しておくことをお勧めします。



FX関連の情報収集はどこでする?

FX関連の情報収集

FXは市場参加者が非常に多いことから、個人や特定のファンドの「意図的な仕掛け」の影響をほとんど受けません。
そのためにFXのチャートは、「チャートの理論」に比較的近い素直な動き方をしてくれます。

そういった意味で、僕は株よりもFXの方が短期トレードに向いていると思っていますし、勉強の成果が出やすい市場だと感じています。

しかし、主要国の要人発言や重要な指標発表などがあった際には、為替市場も「チャートの理論」などまったく無視した、暴力的な値動きをします。

ですので、アメリカの連邦準備制度理事会(FOMC)や雇用統計、さらには日銀の金融政策決定会合といった「為替市場に大きな影響を与えるイベント」のスケジュールはかならず確認するようにしましょう

そして、そのようなイベントがある時には、なるべくポジションを持たないようにしましょう。
要人発言や指標発表の中身は知りようがないので、ギャンブル性の高いトレードになってしまうからです。

僕がチェックしているのは、ブルームバーグ・ロイター・みんかぶFX

「為替市場に大きな影響を与えるイベント」のスケジュールを確認するには、「みんかぶFX」がお勧めです。

各国の指標発表などの予定が一目で分かりますし、初心者トレーダーにとっては、「その指標の重要性と過去にどれぐらいレートが変動したか」も書かれてるので、参考になるかと思います。

その他では、僕は「ブルームバーグ」と「ロイター」を常にチェックしています。
この有名な2つのニュースサイトは、情報の信頼性が高く内容も充実しているうえに、「無料で見られる」のでたいへん重宝しています。

昔、いくつかの「投資顧問会社」の高額なサービスを利用したこともあるのですが、情報とトレード成績は直結しないので、個人的には「ブルームバーグ」と「ロイター」の情報だけで十分だと思います。

何より大切な「資金管理」とFXに取り組む心構えについて

何より大切な「資金管理」とFXに取り組む心構えについて

「FX abc」は、せっかくFXトレーダーが運営しているサイトなので、「一般的なFX紹介サイト」とは違った路線で行きたいと思っています。
で、この項目がまさにそうで、長年のトレード経験から、僕が初心者の方に「FXをするうえで、ぜひ、気を付けておいて欲しいこと」をお話ししたいと思います。

スプレッドやスワップ金利、レバレッジも大事だけど、それ以上に大切なことがある

一般的な「FX指南サイト」には、初心者向けの内容として必ず「スプレッド・スワップ金利・レバレッジ」といった言葉を並べています。

トレーダーではない人にとってFXで重要なことといえば、おそらくこれらの専門用語しか浮かばないのでしょう。
もちろん、「スプレッド・スワップ金利・レバレッジ」について知ることは基礎の基礎として必要ですが、それ自体はトレード成績に役立つことはありません。

しかし、トレードの現場で生きているトレーダーにとっては、FXで生き残り、利益を上げるために必要なことは、もっと他にあります。

FXトレーダーにとって本当に大切なこと
  • 資金管理
  • メンタルコントロール

以上の2つです。

資金管理とメンタルコントロール

僕が、「もしFXで一番大切なことは何か?」と聞かれたら、真先に「資金管理」と答えます。

これはメンタルコントロールとも直結する話なのですが、トレーダーが最もしてはいけないことは、怒り、欲、あるいは恐怖に支配された「感情まかせのトレード」をすることなんです。

人間は怒りにまかせたり、あるいは逆に恐怖におののいたりした状態では、本来持っているはずの能力が大幅に低下してしまいます。

怒りや恐怖に支配された、そんな状態で取ったポジションが正しいことはまずありません。
正しくない場所で取ったポジションは、含み損を抱える可能性が高いでしょう。

その含み損を抱えたポジションを、感情に支配されている状態で、冷静にロスカット(損切り)できるでしょうか?
現実にはかなり難しいことです。

そこで大切になってくるのが、「資金管理とメンタルコントロール」です。

今から行うトレードで、どれぐらいの金額をリスクに晒すことができるのか、投資口座の資金の何パーセントがマイナスになったらロスカットするべきなのか、あるいは、どのレートまで上昇したら利益を確定するべきなのか、これらを厳格に管理するのが「資金管理」です。

資金管理がしっかりできないトレーダーの口座からは、資金がどんどん逃げて行きます。

「資金を管理できない」ということは、「自分自身を管理できていない」ということです。
自分を管理できないトレーダーは、事前に定めた戦略や戦術を正確に実行できないわけですから、そのトレーダーがFXの世界で勝ち続けることはない
でしょう。

そして、自分自身を管理することが「メンタルコントロール」です。

FXは、自分のお金を賭けて利益を狙う行為なので、ものすごく人間の心を揺さぶります。
常に冷静でいることは難しいとしても、可能な限りライバルたちよりも沈着冷静でいなければなりません。

もし、ライバルたちよりも冷静でいられないとしたら、あなたはFXの世界でカモにされるだけです

これからFXを始めようという方はFXの知識だけではなく、ぜひ、メンタルを鍛える方法も学んでください。
あなたのトレード成績に劇的な変化をもたらすはずです。