
外為ファイネストは、日本の金融庁の認可を取った「外資系」の日本法人。
最強トレーディングツール「MT4」が使え、スキャルピングもOKという国内では貴重な為替ブローカー。
外為ファイネストは、香港のハンテックグループが日本に設立したFX業者です。
「外資系」ということもあって、一般的な国内FX業者とは違い、「純粋なブローカー業務」を行っている会社です。
外為ファイネストの特色としては、多くの国内FX業者が嫌うロシア製の取引ツール「MT4」が使えたり、客からの注文をインターバンク市場に直接流す「ノンディーリングデスク(NDD)」なのでスプレッドが変動制だったりと、国内FX業者にはない特徴があります。
僕の個人的な印象としては、外為ファイネストは、「海外のFX業者に興味はあるけど実際に使うのは不安」といった考えを持っているトレーダーに適しているように思います。
ひと言で言うと、外為ファイネストは、国内FX業者と海外FX業者の中間的な特徴を備えたFX業者です。
外為ファイネストの特徴
- ロシア製の高性能なトレーディングツール「MT4」が使える(サーバーは日本国内)。
- スプレッドはドル円0.4銭~1.0銭の変動制(70%以上が表示スプレッドの中央値以下、10%以上が最低値以下)。
- スキャルピングOK。
- MT4口座は両建て可能。
- 香港資本だけに、USドル人民元(USD/CNH)・人民元円(CNH/JPY)といった通貨ペアもある。
外為ファイネストが「外資系」企業であることに、多少の不安を抱く方もいるかもしれません。
その感覚は分かりますが、一方で、純粋な国内FX業者にはないメリットがあるのも事実です。
特に、トレーディングツールにMT4が使えるのは大きなポイントだと思います。
GMOクリック証券やJFXの取引ツールもかなり使いやすいですが、MT4も相当に優秀なトレーディングツールですから。
もうひとつ、外為ファイネストらしい特徴としては、香港資本の企業だけに、USドル人民元(USD/CNH)・人民元円(CNH/JPY)といった、あまりお目に掛かれない通貨ペアがあることです。
そもそも、ある程度人為的にレートが設定される人民元をトレードする価値があるのかどうかは疑問ですが、間違いなく外為ファイネストの特徴のひとつではあります。
外為ファイネストはスキャルピングOK!両建ても可能。
外為ファイネストは、「スキャルピングが認められている」トレーダーには嬉しいFX業者です。
これは、外為ファイネストが客からの注文を自社で処理する「ディーリングデスク(DD)方式」ではなく、インターバンク市場に直接流す「ノンディーリングデスク(NDD)方式」だからです。
客の注文をインターバンク市場に「ただ取り次ぐだけ」の手数料商売であれば、スキャルピングという超短期売買を自社でカバーする難しさはありません。
ただし、インターバンク市場に取り次ぐ以上、スプレッドが広がることをトレーダーは受け入れないといけないので、「ドル円0.3銭・原則固定」のFX業者に比べて、スキャルピングは多少難しくなるのは事実でしょう。
あと、外為ファイネストは「両建て」が出来ることも特徴です。
「両建て」とは、買いと売りのポジションを「両方持つ」ことで、その手法は昔から賛否両論ありますが、両建てはテクニック論よりも「トレーダーの精神的安定」に意味がある手法です。
含み損の増加やロスカットの心配から解放される「両建て」は、トレーダーに「冷静な判断」を回復させるという意味で、一定の効果がある手法だと、僕個人は思っています。
外為ファイネスト会社概要
社名 | 外為ファイネスト株式会社 (英文名: Gaitame Finest Company Limited) |
---|---|
代表取締役 | 石野由美子 |
金融庁登録番号 | 関東財務局長(金商)第102号 |
設立 | 1999年3月16日 |
URL | https://www.gaitamefinest.com![]() |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビルディング |
TEL | 0120-217-033 |
外為ファイネスト株式会社は、香港のハンテックグループ傘下の日本法人として、1999年3月に設立されました。
ハンテックグループの創始者は鄧予立氏で、香港、東京、台北、シドニー、ロンドン、ドバイなどに拠点を持つ巨大金融グループです。
ちなみに、「Gaitame Finest」という名称は日本法人のみのもので、その他の英語圏での名称は「Hantec Markets」となっていて、サイトのデザイン的にも「いかにも海外ブローカー」といった印象を受けます。
香港のハンテックグループが「外為ファイネスト」を設立した1999年当時、僕は某先物取引会社に勤めていたわけですが、香港の企業がその頃すでに日本のFX市場の発展に目を着けて、いち早く日本法人を立ち上げた「機敏さ」には驚かされます。
当時の先物業界は、確かに外国為替証拠金取引(FX)が始まることに大きな期待を寄せてはいましたが、ハンテックグループの鄧氏は日本のFX市場の発展に、きっと確信を持って参入してきたのでしょう。
外為ファイネストの基本情報
取引単位 | レバレッジ | 手数料 | 通貨ペア |
---|---|---|---|
1000通貨 | 最大25倍 | 無料 | MT4口座30。他は14。 |
初回入金制限 | デモトレード | 自動売買システム | 入出金手数料 |
なし(クイック入金は5000円から) | あり | あり | クイック入金は無料 |
モバイル対応 | アプリ | ロスカット基準 | 電話サポート |
iPhone・Android・iPad | iOS・Android | 証拠金維持率100%以下 | 平日9:00から18:00 |
外為ファイネストの主な通貨ペアのスプレッド一覧
![]() ドル円 |
![]() ユーロ円 |
![]() ポンド円 |
![]() 豪ドル円 |
![]() NZドル円 |
![]() ユーロドル |
---|---|---|---|---|---|
0.4~1.0pips | 0.4~1.4pips | 0.8~2.0pips | 0.6~1.2pips | 0.8~1.5pips | 0.3~0.9pips |
外為ファイネストのスプレッドは、一般的な国内FX業者のように「原則固定」ではありません。
どういうことかというと、例えばDMM FXや、GMOクリック証券であれば、ドル円のスプレッドは0.2銭で原則固定されています。
原則固定のスプレッドとは、「相場に波乱のない通常の状況においてはドル円0.2銭のスプレッドで約定される」という意味です。
ではどうして、インターバンク市場で刻々と変化するスプレッドが、国内FX業者では変化せず「固定」されるのか?
それは、国内FX業者が客の注文をインターバンク市場に流さず、自社でカバーしているからです。
自社でカバーできる金額であれば、市場のスプレッドに影響されることなく、客に「予め決まったスプレッド」でレートを提示出来ます。
一方、外為ファイネストの場合は、自社でカバーすることなく、客の注文を直接インターバンク市場に流しています。
インターバンク市場はその特性として、常にスプレッドが変化しているので、外為ファイネストで取引するトレーダーの注文は、必然的に市場の影響を受けスプレッドが変化します。
インターバンク市場を通さず自社でカバーする方式を「ディーリングデスク(DD)」と呼び、外為ファイネストのようにインターバンク市場に直接注文を流す方式を「ノンディーリングデスク(NDD)」と呼びます。
トレーダーによっては、外為ファイネストのように「中間業者を介さない」ノンディーリングデスク方式を好む人もいます。
ただ、これらの違いについて話しだすと長くなるので、興味のある方は「FXのDD(ディーリングデスク)とNDD(ノンディーリングデスク)の違い」をご覧ください。
外為ファイネストの主な通貨ペアのスワップポイント一覧
![]() ドル円 |
![]() ユーロ円 |
![]() ポンド円 |
![]() 豪ドル円 |
![]() NZドル円 |
![]() ユーロドル |
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— | — | — | — | — | — |
国内のFX業者はほぼすべて、過去1ヶ月程度のスワップポイントを一覧で公表しているのですが、外為ファイネストにはそれがありません。
その代わりに、「スワップポイント計算機」というツールをホームページ上に設置してあるので、各自で計算することは出来ます。
スワップポイントは各国の金利の変動によって毎日変わり続けるので、過去のデータを公表するよりも、各自でリアルタイムのスワップポイントを計算してくださいということなのでしょう。
尚、スワップポイントとは通貨ペアごとに「相手国との金利差によって受け取る、もしくは払わないといけない金利」のことです。
外為ファイネストのトレーディングツール
「外為ファイネストの特徴」でも書いた通り、「MT4」という世界で人気のトレーディングツールが使えることが外為ファイネストの大きなメリットですが、MT4以外にも「CURRENEX(カリネックス)」という、やはり人気の取引ツールを使うことも出来ます。
また、MT4・CURRENEXともに、ipad、iphone、androidなどモバイルにも対応しています。
MT4(MetaTrader 4)
「MT4は使ってみたかったけど、海外法人のFX業者はちょっと不安」という方には、外為ファイネストの「MT4口座」がお勧めです。
国内にあるサーバーで、国内FX業者と同じ感覚でMT4を使うことが出来ます。
世界のトップトレーダーたちの多くが愛用するMT4の使用感を一度試してみることは、トレーダーとしてもいい経験になると思います。
僕が使っているMT4
上(↑)の画像は、僕が普段使っているMT4のキャプチャー画像です。
僕は過去にMT4を使って、ありとあらゆるトレンド系・オシレーター系のインジケーターを試してみましたが、今は、基本的にはサポートレジスタンスラインと移動平均線だけを基にしてトレードしています。
ただ、移動平均線に関しては、やや特殊なパラメータを入れてあるのですが、MT4ではそういった設定も簡単に出来ます。
また、一時期は、オシレーター系のRSIに、ボリンジャーバンドを当てるという「オリジナルのインジケーター」を表示させていたこともあります。
RSIは、その特性上どうしても「上に張り付いたり、下に張り付いたり」してしまいますが、そこに標準偏差を測るボリンジャーバンドを当てることで、「上下に張り付いたり中での強弱」を可視化することが出来ます。
そんな「裏技」もMT4でなら可能です。
国内の各FX業者のオリジナルの取引ツールにも使いやすいものは沢山ありますが、やはりMT4の使い心地は素晴らしいものがあります。
CURRENEX(カリネックス)
「CURRENEX(カリネックス)」というトレーディングツールも、いくつもの賞をとっている優秀なツールのようですが、正直言って、僕は使ったことがありません。
というのも、国内のFX業者には独自の優れた取引ツールがありますし、上記のようにMT4を使うことも出来るので、それ以外の取引ツールを使う必要性を感じないからです。
ただ、実績が示しているように、「CURRENEX」もきっと素晴らしいツールだとは思うので、いつかは試してみたいと思っています。
「CURRENEX」も、もちろん android と iphone にも対応しています。
外為ファイネストの口座開設方法
外為ファイネストの口座開設は無料で、手続きもWEB上から簡単に行えます。
WEBでの手続きは5分程度で完了します。その後、外為ファイネストからIDとパスワードが記載された書類がご自宅に届けば取引可能となります!
必要書類をアップロードする
口座開設には「マイナンバーカード」「マイナンバー通知カード」、もしくは「マイナンバー記載ありの住民票の写し」などが必要となっています。
- 「マイナンバーカード」=計1点
- 「通知カード or 住民票(マイナンバー記載)」+「運転免許証 or パスポート」など=計2点
- 顔写真なしの場合「健康保険証 & 住民票の写しなど」+「通知カード or 住民票(マイナンバー記載)」など=計3点